バリアフリー化で人生100年時代の老後を
快適におくるリノベーション
定年退職後に老後のためのリノベーションは多く、クオリティアールにも多くの相談を頂きます。
元気で老後の生活を送られる方に共通しているのは以下の考え方だと感じています。
「多くのことを誰かに頼ることなく暮らせる」
「子供世帯と共に暮らす場合、家族も快適に生活できる」
やはり、人口減少・少子化・高齢化が同時に進み、ケースワーカー含めて働き手が少なくなる日本では
「自分たちでできる」ということが楽しく元気に暮らすコツで、リノベーションにも必要な考え方です。
老化予防と生活改善の2つのバリアフリー
人生100年時代といわれ、定年退職後の時間も増え、まだ仕事を続ける方もいらっしゃると思います。
そのセカンドライフに向けたバリアフリーには大きく2つあります。
老化を予防するバリアフリーで健康寿命を伸ばす
老化予防には健康寿命が伸びるような生活空間が欠かせません。
老化の一番の原因は動かなくなることや頭を使わなくなることで、家事でも趣味でも新しいことにチャレンジして外部刺激を得ることが重要と言われています。老化を予防するバリアフリーとは、体を動かしたくなるような空間にリノベーションすることです。
キッチンの動線を改善して新たに料理を楽しめるようにしたり、子供部屋を改装して新たな趣味に没頭できる部屋にするのが老化予防のリノベーションの一例です。
この時に「段差解消」などの一般的なバリアフリーを意識して作ることで、長く快適に利用頂けるようになります。
生活を改善するバリアフリーで暮らしを楽に
年を重ねるなかで衰えてきた体には、体にあった生活空間が必要になります。
老化防止にアクティブな生活を送っていても、何十年も年を重ねるにつれて次第に不自由な部分が出て来ることもあるかと思います。生活を改善するバリアフリーとは、お客様に合わせて生活の支障となりえる住環境を改善するリノベーションです。
例えば、足が不自由になった方の為のバリアフリーリノベーションでは、まったく歩けないのか、手すりや補助器具があれば歩けるのか、ご家族と一緒に暮らすのか、などのお客様に合わせて検討する必要があります。
それによって、車イスを前提とした住宅環境にするか、補助器具等での歩行練習を促すような住宅環境にするか、家族の理解とともに検討していきます。
3世代で共に暮らすために
ユニバーサルデザインの考えかた
様々な理由により3つの世代(親世代・夫婦・未成年の子等)や2つの世代が同居するケースがあります。
そんな複数世代にまたがる住宅では一緒に住む方が過度に我慢するようなバリアフリーにならないように、
ユニバーサルデザインを意識してリフォームやリノベーションをしていく必要があります。
バリアフリーとは
高齢者が、生活の支障となる物理的な障害や精神的な障壁を取り除くことで、バリアフリーのリフォームやリノベーションでは、高齢者の生活の障害となる部分の改善をします。
ユニバーサルデザインとは
年齢・性別・人種などに関わらず、すべての人が利用しやすい生活環境をデザインする考え方です。リノベーションでは、そこに住まわれる方が自分らしい生活を送れるように再デザインしていきます。
意外と子供世代・現役世代も使いやすいバリアフリー
高齢者のものと思われがちなバリアフリーは、子供や現役世代にも便利で、バリアフリー化で全員が快適に暮らせることが多いです。
そのため、多くの新築などは最初からバリアフリー住宅にしています。
既存住宅でも、リノベーションで全世代対応を実現可能です。
例えば、「部屋の段差解消」「玄関を最小限の段差に」「階段の手摺」に加えて、バリアフリー化で要望の多い「浴室や廊下の手摺」「ドアを引戸に変更」「スロープの設置」等も、子供や現役世代にとっても便利なものです。
※構造上の制限もあったりするので、住宅のプロと相談が推奨
住む人に合わせた住宅環境に必要なアドバイザー
老化予防と生活改善のいずれも、住宅のプロへの相談が大事です。
十分な経験をもった住宅のプロなら、住む方の特徴(個性・状態・利き腕・身長)と目的、家族構成に合わせた提案が可能です。
実は、ケアマネージャーなどの医療関係者からの具体的なアドバイスを受けることもありますが、多くの場合はアドバイスを必要としません。
だからこそ、クオリティアールでは必要な福祉の知識も付けて工事にあたっています。
バリアフリーリノベーションの具体例
みなさんがイメージするバリアフリーリフォームやバリアフリーリノベーションとはどんなものでしょうか。
今回は弊社が過去におこなった工事の一部を紹介させて頂きます。
ダイニングキッチンのバリアフリー
足が不自由で生活の半分は車いす生活利用されていた方のお宅をリノベーションです。
様々な工事をさせて頂いた中で何点か紹介させて頂きますが、段差解消、車いす対応のカウンターテーブル造作、固定棚の設置です。
その方のお宅は、車いすでも届く場所に調味料や食器などを置かれていてせっかくのテーブルやカウンターが使用しづらい状況にありました。ですので車いすでも手の届く部分に固定棚を設置し調味料や小物を置けるようにしました。また車いす対応のカウンターテーブルについてですが車いすに座ってしまうと通常のテーブルやカウンターだと膝に当たってしまい使い勝手がとても悪くなります。また車いすが通る為に必要な幅や回転するのにどれくらいのスペースが必要なのかを検討し、テーブルのサイズを提案させて頂きました。
外構・玄関・廊下のバリアフリー
外構(玄関ポーチ)や玄関・廊下には段差があります。この段差はなるべくなくしたほうがいいと思いますが、用途によって最適な段差は大きく変わります。
例えば、バリアフリーにおいて20mm以下の段差を推奨しています。しかし構造上20mm以下にすることが難しい場合がございます。その場合、よくやってしまう失敗ができる限り段差をなくそうとすることです。この考えはNGですので注意が必要です。実は50~80mm程度の段差は高齢者ではない私たちでも躓きやすい段差になってしまいます。それであれば思い切って150mm程度にしてあげたほうが良い場合もあります。なぜ50~80mmが躓きやすいかというと目視で確認しづらい事が原因の一つに挙げられます。
玄関・和室(畳スペース)の小上がり
玄関の段差や和室(畳スペース)の小上がりスペースを検討するときに注意しなければならないことが段差の高さです。
玄関では座ることを前提としないのであれば100~150mmでいいと思いますが、段差部分に座ることを前提とした場合300~350mmはないと足腰に負担がかかってしまい、使いにくくなってしまうので用途を検討・確認したうえで決定してみてください。高齢者の方が地べたに座っている印象って実はあまりないように感じませんか。足腰が弱くなると椅子やソファーの方が足腰に負担が無い為、高齢者には喜ばれます。また同様に和室の小上がりも同じです。和室(畳スペース)の小上がりは基本的に段差部分に座ることを前提としていると思いますので300~350mmの段差を付けることを意識しましょう。
子供部屋や和室の再利用
今までやりたかったことをこれから始めるための空間をつくりましょう。
今は使っていなかった部屋や物置・リビングの一角をリニューアルすることで趣味の空間を容易につくることができます。
例えば、映画観賞用に照明・スピーカーを設置し、天井にプロジェクターを設置して壁一面をスクリーン代わりにすることで簡易シアタールームにしてみたり、本を読むためのスペースや壁一面本棚にした方もいらっしゃいます。また登山やキャンプ等のアウトドア系の趣味を始めるにも収納場所の確保は必要。可動棚やカウンターを設置することで自分だけの空間をつくることも可能です。
セカンドライフの幸福度をあげるポイント
パートナーと共に家事をやることでコミュニケーションの時間が増え幸福度が上がりやすいという結果もあるそうです。そこで以前、対応させて頂いた事例はキッチン交換です。キッチン交換と共にキッチンを移設し作業スペースの確保をしました。
キッチンの裏のスペース(作業スペース)ってどれくらいありますか。このスペースによって料理を一緒にしやすいかどうかが変わります。キッチンの面から壁まで1100~1600mm程度しかない場合は一人で料理をすることしか想定されていません。キッチンの面から壁まで2000mm程度の場合は一緒に料理をすることを想定しています。
建築の専門家としてお客様に寄り添うクオリティアールの進め方
私たち、クオリティアールは、
お客様の「何をしたい」 x 専門家としての「生活に適した家」
この組み合わせがお客様の快適な暮らしには重要なことと考えています。
実は「キッチンを交換したい」「このメーカーのユニットバスにしたい」といったお客様の「何をしたい」だけでは、
例えばスペースに無駄が生じてしまったりして、意外とお客様の満足の行かない結果になることが多いです。
そのため、クオリティアールではリフォームやリノベーションをお打合せ・提案する際に
「どういう生活をしているか(したいか)」をまずお伺いさせて頂いています。
そのうえで、クオリティアールの専門家としての意見をお伝えしつつ、打合せを重ねて、お客様の生活の中で必要なリノベーションの優先順位を提案いたします。
その優先順位を確認して頂いたうえで最終的にお客様が判断して頂いております。
クオリティアールの6つの強み
生活環境に合わせた柔軟な提案
・お客様のご要望をもとに建築のプロとして生活性を考慮した提案
・住宅診断の経験をもとにした長期的視点でアドバイスリフォーム・リノベーションの専門知識
・長年の経験と深い知識により、他社でNGな工事でも対応可能とする技術力
・新築住宅から中古リノベーションまで手掛ける幅広い建築知識を基にお客様に提案豊富な工事実績と高い品質
・建築業界も16年目となり、戸建・マンションの住居だけでなく、一般建築(公共施設・病院・テナントビル・倉庫)にも対応する工事品質
ライフスタイルに合わせた部分リノベ
・ライフスタイルや生活環境のちょっとした変化に適した部分リノベにも対応
・コストを抑えたいときにも部分リノベなら最適小規模だからこそのきめ細やかな対応
・お客様担当が打ち合わせからアフターサービスまで対応(大手でよくある、業務毎に担当をわかれることでおこる煩わしいやり取りはございません)
アフターサービス
・厳重に保管してお客様情報をもとにメンテナンス時に迅速対応
・地域密着で簡単なご相談であればその場で修繕対応